kanon 最終話

スタッフのみなさま。2クールお疲れ様でした。
kanonはPCゲーム版を真琴ルートでマジ泣きして続きのプレイができなくなった俺ですが、今回のkanonでは泣くほど感動したわけでもなく・・
すでにCX版のkanonであらすじわかっていたし、もともとがビジュアルノベルということで、PCでは自分のペースでページをめくり、感情移入しやすい媒体なのですが、アニメでは制作側で流れをコントロールしてしまうためその点はどうしても劣ってしまうのでしょう。
まして、CX版がすでに作られていたということと、京都アニメーション制作という注目度から、いわゆる「普通にアニメを楽しむ」状況ではなかったわけでして。
BS-iというマニア向けの媒体であることも拍車をかけることになったかもしれません。
実際この作品で、普通にkanonというストーリーを楽しんでいた人はどれくらいいたのでしょうね。


「アニメ」は「活字」「漫画」「ゲーム」「演劇」などと同じく「物語」を表現する手段のひとつですが、最近の自分のスタイルはアニメを見ることが目的化しており、「物語」が「アニメ」を表現するための道具になっているような気がしてなりません。
まったく矛盾してます。アニメオタクというのは困ったものです。


最終話ということで、石原監督自ら絵コンテを切って、武本さんが演出。二人とも監督経験者。キャラデザの池田和美さんも自ら作画監督で参加。豪華です。
意外にも池田和美さんはこの最終回が本作で初めての作画監督だったんですね。
あゆルートの仕上げということで、これまでの他のルートと比較しても巧くまとまっていたと思います。
真琴ルートよりもずっといい感じです。絵コンテの石原監督の巧さでしょうか。


シリーズ構成ではやっぱり今回も名雪は報われないのですね。
噛ませ犬ヒロインだ。

アニメ版CLANNAD

BS-i版のAIRアニメ版AIRだったので、BS-i版のCLANNADアニメ版CLANNADでいいんじゃないですかね。
というわけで、kanonの放送終了後、間髪を入れずに放送された特報映像。
見た瞬間、夜中であることを忘れて、笑い転げていましたよ。
それで興奮して逆に目が覚めてしまったのですが。


3月11日に「CLANNADBS-iで作ることになったら石立さんに監督やってもらいたい」などと書いていました。
なにかを予感していたかのように。(というか、他の人も劇場版の話を聞いたときに少なからずそう思っていたんだろうけど)
BS-iの公式サイトはこちら。
http://www.bs-i.co.jp/clannad/


それによると、監督が石原立也さん、シリーズ構成・脚本が志茂文彦さん。
AIR/kanonのまんまです。
キャラデザはどうなるのでしょうか。
特報映像ではいろんな人が描いていたのであれで判断するのは難しいですが、はじまってすぐに登場人物がフラッシュするところがあります。
そこのイラストはおそらくキャラデザの人が描いているだろうから、ここがヒントになるんじゃないかと。
状況から考えると、kanonではかなりフリーだった荒谷朋恵さんがAIRに続いてキャラデザやるんじゃないかなと思っていたのですが、荒谷さんはMUNTOも作っていますし。
となると、kanonでの作画監督経験のある誰かってことになるかと思いますが、なんとなく私は米田光良さんじゃないかなと思っています。言われてみれば冒頭のフラッシュの絵も米田さんの絵に見えてきた。
高橋博行さんも考えましたが、CLANNADでも設定やるだろうから難しいかなと。
いずれ3月30日には情報を更新するらしいのでそのときが楽しみです。


声優さんは変えずにきました。
すごい豪華キャスト。びっくりです。


30秒ほどの特報映像でしたが、印象的だったのは智代連脚。
*1
脚の残像は武本さんのお家芸ですが、つま先からほとばしるチェレンコフ光はむしろ石立・西屋組。
たとえば涼宮ハルヒの憂鬱の「ミステリックサイン」で長門とカマドウマとの対戦。
*2
あるいは「涼宮ハルヒの憂鬱IV」での朝倉さんとの対決。

石立さんは武本さんの技をかなり吸収しているので、このカットは石立さんと西屋さんの担当で間違いないんじゃないですかね。(当たってるといいなぁ)


順当にいけばCLANNADは10月頃から開始できるんじゃないでしょうか。
らき☆すた」は1クールになると思うけど、あえて1クール空けると思います。kanonもそうでしたし。

*1:(C)VisualArt's/Key/光坂高校演劇部

*2:(C)谷川流/いとうのいぢ/SOS団