アニメDVDが売れるビジネスモデル

先日のGDHのインタビューのことを書いた後にふと思いついたのですが。
アニメDVDのユーザ層を考えると。

  1. コアなアニメファン
  2. 普通のアニメファン
  3. 出戻りアニメファン
  4. 一般人

コアなアニメファンというのは、アニメだったらなんでも見るという本当にコアなファンです。
普通のアニメファンは自分の好きなジャンルや見たい作品にあたりを付けて積極的に見るファンのことです。
出戻りアニメファンは基本的にはアニメに抵抗感は少なく、過去にガンダムエヴァにハマったりした経験があったりして、話題作が出ると見ようとするファンのことです。比較的、普段は普通の生活をしていて、アニメ以外のドラマやバラエティなども積極的に見る傾向にあります。自分がオタクである自覚がないか、またはオタクであることをコンプレックスに感じていないという特徴があります。
一般人は日曜夕方や金曜ロードショー意外ではほとんどアニメを見ない層です。エヴァなどの社会現象になるような作品が出たときは、流行に後れないように借りたりして見ることになるでしょう。


1だけが買うのは駄作。
1,2が買うのは普通の作品。
1〜3が買うのは秀作、話題作。
4が買ったら社会現象。


3,4の層に買わせれば大成功ですが、最近のアニメは1,2でビジネスが終わってます。
ハルヒらき☆すたあたりは3くらいまで来ていると思います。4にはまだ届いていないかなと。
ガンダムの名を冠すれば3は堅いです。コードギアスも3。


ガンダムやヤマトやエヴァに共通しているのは放送前はそれほど注目されていなかったけど、放送が始まってからや放送が終了したあとになって人気が出てきたことかと思います。
昨年大ヒットとなったハルヒについても言えると思います。京アニ制作なのでコアなファンはある程度予測はしただろうけど、あそこまで人気が出るというのは予想外だったとおもいます。


そうなると、放送前に話題を作って、とにかく多くの人に放送を見てもらおうという戦略よりは、本当に見たい人に見てもらい、作品の評判を口コミで広げる方がいいのかもしれませんね。
今ではインターネットがあるので、メディアが情報を操作するのが難しくなってますから。情報を発信した側の都合のいいようにはなかなか世論は動きません。
目立たないようにこっそり放送開始をむかえて、コアなファンに口コミで評判を広げてもらって、放送を見逃したアニメファンがDVDを買ってくれるというのがいちばんおいしいのかも。
らき☆すたとか、最近のアニメで放送前の情報を出し惜しみする傾向が見られるのですが、あながちそういうねらいがあったりして。
ガンダムやヤマトは偶然だったかもしれませんが。