手元の「かってに桃天使」の・・

うわ、昨日のニッキ書きかけのままだった。

ネタとして暖めていたのですが、京アニ調査のためにハレ晴レを買いに行ったついでに「かってに桃天使」を買ってきました。


いまさらな感じですが、このかってに桃天使のアニメーションパートの制作が京都アニメーションなのですよ。
ブックレットにクレジットが載っているのですが、昨日、書きたかったのは、このクレジットの部分に池田和美さんのお名前があるのですが、アニメーションDOのクレジットは載っていなくて、「京都アニメーション大阪スタジオ」と載っているのです。
1998年の作品なので、平成10年。
アニメーションDOの創設が平成12年なので勘定があいます。


かってに桃天使については、さっき両方やってみました。
全クリアしてないけど、なんとなく傾向はつかめました。
1作目の「かってに桃天使!」(以下「桃天使!」は編集面での粗雑さが目立ちます。
アニメーションの編集というより、プレステに載っけるための編集。
フレームレートが15fpsくらいなのですが、もともとのソースがおそらく24fpsだったと思われ、機械的にダウンコンバートやった感じです。これはちょっとかじったことある人ならまずやらないミスなんだけどな。
つなぎに困って空を映すシーンとかでパンするとカクカクになってます。
これは回避できる問題。


それと、ソースのサイズが320x240くらいなのかかなりガタガタ。引きのシーンとかだと、キャラの表情がわかりません。
京アニの演出って引きのシーンが多いのでこれは致命的。
コーデックの質の悪さにも困ったもの。
ブロックノイズやモスキートノイズが載りまくり。
でも、この当時での技術ではこれが限界でしょうね。
これはおそらく回避できない問題。


2作目の「かってに桃天使II」(以下「桃天使II」)は1作目の反省がいかされていて、フレームレートの問題は解決されていました。
動きがスムーズになっています。
おそらく最初から15fpsを意識したフィルム作りをしたのでしょう。
セル画のアニメって24fpsのフォーマットなので、15fpsを元に作ろうとしたら撮影とか特殊なことしないとダメだと思うんですよ。
このへん大変だったんだろうな。
その「桃天使II」の撮影にクレジットされているのが、山本寛さんだったりするのですが。


さすがに画面の大きさとコーデックの質についてはこの時点では技術が追いついていないのでノイズのレベルについては劇的な改善は見られないようです。
これのオリジナルソースはもったいないなぁ。
ノイズものっていなくて、画面サイズも大きいオリジナルのソースがあるんだったらそれだけで見てみたいです。


「桃天使!」については、ドリームキャスト版で「完全版」を銘打って発売されたという経緯があります。
ひょっとしたら、これがフレームレートの問題とかを回避しているのかもしれないですね。
最近ではドリームキャストの完全版を元にしてPSP版がUMDで出たのでこっちを買うといいかもしれません。
http://www.konamistyle.jp/ecitem/item27008.html


実は、スタッフについてはかなりツッコミどころ満載なのですが、後日改めて書きます。
週末にでもじっくりと。
とりあえず、全クリアしておまけ映像とディレクターズカットでも見てみることにします。