kanon 第20話 石立太一さんの演出がすごい

正月明けの14話に続いて石立太一さんの絵コンテ・演出。
まだ全部終わっていないけど、京アニにとってkanonでのいちばんの収穫は石立太一さんの才能が開花したことかもしれません。


いきなり飛ばしてくれます。
Aパート開始の帰宅シーン。
リビングに登場する祐一とあゆ。
それを迎える名雪と秋子さん。
それぞれの心理描写が演技に現れててすごい。
シーン終盤の観葉植物によって隔たられる祐一・あゆと名雪という演出がセリフ以上に意味を持たせています。
そのあとのあゆのお風呂シーンはエロス。


玄関先での祐一と秋子さんの会話シーンで秋子さんをチラッと映すシーンとか、森の学校に行く前の夕方のシーンで後に重要となる○○のシーンをチラっと見せたり。
あの微妙な間の取り方は山本寛さんに近い。
あゆが面接を受ける回想シーンでは両脇を抱えられて退出させられるところは武本康弘さんの演出に近い。
京アニ演出手法のいいところ取りです。


kanon石原立也さんが監督ですが、本作では監督はあまり演出を担当していません。
1話の演出を担当したのみで、以降のローテでは石立太一さんが演出をされています。
本作における石立さんのポジションを推し量る参考になるかと。


14話の感想はこちら
http://d.hatena.ne.jp/negirin/20070104#1167929756