絵コンテ職人

ネギま!?が最終回。
絵コンテが大沼心さんと福田道生さんの連名。
最近あっちこっちで見かけますが、福田さん、どれだけ仕事してるねんな・・
特にシリーズが終盤に入ってからの福田さんのエンカウント率が高い。


近頃のアニメは、ストーリー展開があわただしいように思えます。
シリーズ構成上で重要な転機となる内容の濃いイベントも1話30分で片づけてしまったり。
1クールアニメが増えた影響かもしれません。


たとえば、今日のロケットガール
宇宙に漂流したタンポポ号。デブリがぶつかったりマツリが迎えに行ったり、ソユーズに依頼したりして交渉失敗して、結局二人で無事に帰ってくるところまで一気にやってしまいました。
最近のユーザ(自分も含めて)は飽きっぽくて忘れっぽいので、週をまたいで前後編にしてしまうと集中が途切れてしまい、印象が薄れてしまうというマイナス面を抱えているのでしょう。
内容が濃いと、脚本と絵コンテの腕が問われるのですが、今回のロケットガールは今ひとつ消化不良。
まぁ、これが普通だと思います。そもそも詰め込みすぎですから。
マツリがいつの間にか宇宙にいたけど、あそこはたとえばマツリのロケットを飛ばす準備をあわただしくすすめるのをちゃんと見せて、ロケット発射直前で「次回へ続く」でもよかったわけです。


この詰め込みすぎのシナリオをうまく捌けるのが福田道生さんだと思うのですよ。
福田さんが絵コンテ切ると詰め込んだ上に1シーンくらいおまけが付いてくる感じ。尺の調整が絶妙です。
シリーズ終盤、エピローグに向けて畳みかけるための濃いシナリオで福田さんに絵コンテをお願いしようというのもなんかうなずけます。(実際の現場でそういう判断がされているのか知りませんが)


この意見と矛盾するのですが、詰め込みすぎのシナリオでも大河内一楼さんのは誰がやってもうまく捌けているんですよね。
このへんは未だもって謎。今後の研究課題です。