フィギュア17 つばさ&ヒカルとOLM

AT-Xで今月から放送されている作品。
おそらくAT-XDirecTVで放送されていたころの作品じゃないですかね。
と、思って調べてみたらDirecTV終了が2000年で本作は2001年なのでスカパー移行後のようです。
DirecTVはノイズが少なくてよかったのですが。(AT-XDirecTVの停波ギリギリまでスカパーと交渉していたようです)


千羽由利子さんの絵柄は本作を境にガラッと変わってしまいます。
ToHeart鋼鉄天使くるみのような感じのキャラは本作が最後と言っていいかもしれません。
アニメ萌え族(仮)としては非常に残念。
作品が変わってもどこか面影を残しているものですが、ここまでガラッと変わってしまうのは驚きです。たまにでいいので復活してくれないかな。


作品の特徴としては、通常アニメといえば30分だけど、これは60分で1本でした。
でも60分アニメを毎週提供するのは難しかったようで、1か月に1本ペースでの配信でした。かなり実験的な要素を含んでいたようです。


本放送時も見ていたのですが、正直なところあまり印象に残っていません。初期は見ていたけど、途中から見るのをやめてしまったような気がします。
個人的な感想ですが、けっこうアニメの60分って飽きてくるんですよ。
通常の30分アニメは正味25分弱。その25分弱を連続で放送して1話分にしていた感じ。
AT-Xは途中にCMを入れないから約45分間ぶっ続け。けっこう疲れます。
作る側もそうだったかもしれませんが、見る側も30分アニメに慣れてしまっていたのかもしれません。
放送時間もOPとEDが1話分ごっそり無くなっているので多めに余っていたみたいです。
番宣を多めに流したり、YS-11を多めに飛ばしたり(懐)して尺を調整していたようでした。
また、1か月に1本のペースだったので13話分の放送を終えるまで1年かかってました。脱落者もけっこういたと思います。ただでさえAT-Xで視聴者が限られているのに。


作風としては、エイリアンが出てきたりしてエグいシーンがあったりするのですが、OLM作品の色が強く、日常生活を丁寧に描くことに60分の多くを割いていたように思えます。


4月アニメでイチオシのsolaがこの雰囲気に近いのですよ。
これまで漠然と「OLM作品みたいだ」と書いてきましたが、もっと言うと高橋ナオヒト監督がこういう演出が多いようです。(Wikipedia先生に教えてもらいました鋼鉄天使くるみ零とかは特にそうです。
solaの監督である小林智樹さんはOLM作品にも多く参加していたみたいなのでひょっとしたらこの辺の影響があるのかもしれません。
OLMはチームが変わると作風も変わるけど、team wasaki、team iwasa、team iguchiはけっこう作風似ていると思います。(名前も似ているのでよく間違う)

うたわれはちょっとちがっぽいけど、この辺の作風と演出はけっこう似ているように思えます。
team iguchiはちょっとおいといて。
sola小林智樹監督はうたわれの監督とか岩佐チームの作品が多いようです。
OLMのこの3つのチームはエロゲやギャルゲー出自の萌えアニメを作るのが巧いのでもっとがんばってもらいたいです。そして、小林監督を通じて、ノーマッドにもそのDNAが伝わったことを素直に喜びたいところです。


むりやり話を戻してまとめ。
フィギュア17を作品としてとらえた場合、残念ながら成功とは言えなかったと思います。
13話で1年だとテンポが悪くなってスピーディーな展開が期待されるバトルシーンでは致命的です。
バトルをあきらめて、つばさとヒカルのまったりした日常生活に焦点を絞ればまた違った発展があったかもしれません。DD(cv.小山力也さん)が地球の生活に馴染んでいくところとか。
そういえば、小山力也さんってOLM作品に出演するの多いかも。