H2O 〜FOOTPRINTS IN THE SAND〜 最終回

案の定、最終回はバタバタしてましたが、詰め込んだ割にはまとまっていたような気がします。
なんか納得できないかもしれないけど、冷静になって最終話におこったことを文章にしてみると、けっこういろんなこと起きてるんです。
ただ、あの終わり方はなぁ・・ドラゴンボールじゃねぇぞ。
あれって原作もそうなのかなぁ。H2Oは原作プレイしてないのでよくわからんです。


アレの経緯はどうあれ、もう少しドラマチックな展開もできただろうになぁ。
エロゲのライターはそのへんうまい人が多い。似たような展開としては、同級生の桜子とか初恋の小桃シナリオとか。Windの望エンドもよかったのだった。
花田十輝さんの脚本ってどこか照れがあるんですよ。吹っ切れてない感じです。


以前から常々エロゲライターにいい人材が多いと書いているのですが、エロゲのライターがすごいのは、たぶんエロをやることで照れが無くなるからだと思うんですよ。
エロシーンのスクリプトなんて恥ずかしくて正気じゃ書けないと思います。自分の中の何かが壊れていくのを犠牲にして、まさに身を削って書いたスクリプトでしょう。その結果、エロだけじゃなく、感動的なシーンでもいい方に働いて、恥ずかしい言い回しのセリフも書けちゃうんじゃないでしょうか。
これからは、脚本家の評価基準のひとつとして、エロシナリオが書けるかどうかというのも入れてみようか。
その点、黒田洋介さんや倉田英之さんはエロシナリオだろうが普通に書けちゃうんだろうな。むしろ得意なんじゃなかろうか。Milkywayとか書いてたし。
黒田さんとかBL作品でも普通に脚本書きそうですけどね。しかもすごいのを。
BL先達者としては高山カツヒコさんがぴこシリーズ(ショタ注意!)の脚本書いてます。この作品、すごい売上みたいですよ。
・・別にエロじゃなくてもいいんですけどね。


話を戻します。
H2Oはその点もったいない作品になってしまいました。
終わりよければすべて良しというように、感動的な最終回でしばらく語りぐさになっていたかもしれない作品です。
1クールというのもあったかもしれませんが、最終回Aパートまでの話を10話くらいまでに片付けておいて、11話で都会暮らしに入り、最後のところで踏切。12話のAパートで琢磨が元に戻って、Bパートをまるまるエピローグ。なんてのはどうでしょう。
すいません、私にはやっぱり向いてないようです・・