サンタクロースと個人情報保護

このたび、大量の児童の個人情報を含むリストがインターネット上に漏洩していることがわかった。*1
リストはサンタクロースがクリスマスに子供達へプレゼントを配るために収集されたものであることが判明している。


捜査当局発表によると、このリストは別の事件で児童ポルノ禁止法違反で逮捕された容疑者の自宅PCから発見されており、入手経路について容疑者の供述によると「ファイル共有ソフトで手に入れた」とのことで、追跡調査によりサンタクロースが送信元である可能性が高まった。当該リストについてサンタクロース組合を通じて照会したところ、間違いないとの回答があった。


これに伴い、本日都内のホテルでサンタクロース組合による謝罪会見が行われた。
会見によれば、個人情報には、子供の氏名、住所、生年月日、子供の写真、欲しいプレゼント、家族構成、親の年収、家の間取りと侵入方法などが含まれているとのこと。個人情報が含まれるリストはサンタがクリスマスに向けて配送ルートを決める作業を行っていたが、思うように作業が進まなかったため、休日に自宅PCで作業するためにUSBメモリに入れて自宅に持ち帰ったものであった。自宅PCにファイル共有ソフトがインストールされており暴露ウィルスの感染によりリストがダウンロード可能な状態となっていた。ファイル共有ソフトは児童のリストを作成するため、主に画像の収集のために活用していたと発表した。


捜査当局では、業務のためとはいえサンタは常態的にファイル共有ソフトで児童の画像を収集していた可能性があると見て、児童ポルノ禁止法の適用も視野に入れて、慎重に捜査を進めている。


この事件を重く受け止めたサンタクロース組合は「極めて遺憾」との声明とともに今年のサンタ活動を自粛することを発表。リストに含まれる全子供に対して500円の商品券を年内を目処に各家庭にプレゼントすることを決めた。


事件の影響は市民生活にも出始めており、商店街から店頭からサンタグッズが撤去がはじまっている。他にもクリスマスはサンタを連想させるとのことでクリスマスケーキの注文取りやめや、各地のクリスマスイベントの中止が相次いでいる。

*1:この記事はフィクションです。登場する人物名、団体名、地名、職業は架空のものです。それとここに出てくる人物はみーんな18歳以上だよ。おにいちゃん。