エロゲの新しいビジネスモデルの可能性(18禁)

先週くらいからエロゲはじめました。
買ってきたのは「闘神都市3」と「プリンセスラバー!」と「らぶデス」。
闘神都市は年末に向けてやり込みするつもりで購入。プリンセスラバーはふたばのえろげ板に貼られていてずっとタイトルがわからなかったのですが偶然アキバで発見したのでお持ち帰り。らぶデスもえろげ板で話題になっていたので購入です。


らぶデスは先日3作目が出たらしいのですが、二次元オタに3Dのエロシステムが受け入れられるのか不安だったのでひとまず値下がりしている1作目をプレイしてみました。
うーん「ゆめりあ」みたいな感じ?二次元のいいところを残しつつ3D化してます。ツボを押さえてます。
ビジュアルに動きが追加されたことで妄想に頼る部分が一次元減ったので、妄想力が低下している年寄りにはありがたいシステムです。
らぶデスは3Dの抜きゲーだと思っていたのですが、意外にもストーリーもしっかり作り込んでました。エロシーンの演出はアレなところがあったけど。でもエロに至るまでの過程が長すぎるので1人攻略したらあとはセーブデータをDLしてしまいました。
でも、これはこれでありだと思います。今積んでるエロゲを崩し終わったら3作目もプレイしてみたいです。
結局プリンセスラバーにはまってます。まっ先にメイド攻略。木村あやかさんはいいですね。表も裏も大好物です。一人攻略しても飽きなかったので、2周目も別のキャラを普通に攻略してます。
このゲームの見どころは男性のサブキャラ。なんでこんなに豪華なんだ?比留間京之介、十七条良房とか書いてるけど、どう聞いてもW本とK安です。いちごみるくはS石。
闘神都市は手つかず。えろげ板ではあまり評判よくない見たいです。年末は9連休なのでじっくり取り組むことにします。


そんなわけで、エロゲ情報ならふたばのえろげ板なわけですよ。
えろげ板の存在ってのはエロゲの画像を貼っていたりして著作権とかいろいろ問題を孕んでますが、個人的には毎月のように発売されるタイトルから自分好みの作品を見つけるのにとても重宝してます。むしろ、最近買ったエロゲはほとんどえろげ板見て欲しくなったものばかりです。
決して推奨できるものではないんだけど、えろげ板の存在はエロゲメーカーにとっては著作権侵害以上に売上に貢献している部分も多いような気がします。
むしろ深刻なのはエロゲ雑誌でしょうね。以前は好みのエロゲを探すのにカタログ代わりに利用してたけど、えろげ板が出来てから必要なくなりました。エロゲ雑誌の売上はやばそうだなぁ。
ちなみに私はパソパラやバグバグの創刊時代を知ってる世代ですよ。パソパラの創刊号を買った覚えがあります。さらに遡って中学くらいにコンピュータ雑誌と称してテクノポリスとかポプコムを買っていました。パソコン持ってないのに。ポプコムはエロゲ雑誌という感じがしないオサレな表紙だったので買いやすかったです。なぜかあの頃のエロゲ誌は年齢指定が無かったので、ガキでも購入できました。


前置きが長くてすいません。ここから本題です。
えろげ板でも話題になっていたのですが、11月末に発売された「ヨスガノソラ」の中古市場が暴落だそうです。
定価約9000円のソフトが買取2000円で中古価格3000円台だそうです。
なぜこんなことになっているかというと、どうやらヨスガノソラは販売店向にテレカ、ポスター、抱き枕、ベッドシーツ、タペストリー、ドラマCDなどありとあらゆるバリエーションの特典をつけて売っていたようで、コンプリート目的、転売erなどによって大量に購入されたようです。
そういう人たちが特典だけ取っておいて本体ソフトは中古市場に放出するという事態に至り、中古店に凄まじい量の商品が流れてきて、価格が暴落しているという状況のようです。


あちこちでおもしろおかしく報じているみたいですが、個人的にはこの流れはけっこういいモデルかもしれないと思いました。
メーカーの思惑は正規ルートで製品をたくさん売りたいわけで、特典つけて初回にこれだけ売れれば御の字でしょう。
メーカーは正規ルートで売れた分が売上としてあがってるので、中古市場にどれだけ在庫があふれていようともメーカーは痛くもかゆくもありません。
買い手の属性は2種類。特典が欲しい人と別に特典は要らないからゲームだけやりたい人。
特典欲しい人は、特典に買値の9000円の価値を見出しているので、それはそれでOK。
ゲームだけやりたい人は3000円台まで下がった中古でも十分遊べます。財布にやさしい。誰も損してません。
メーカーがゲームだけやりたい人からもお金を取りたいという欲求を抑えてもらうことになりますが、クリエイターとして多くの人にプレイしてもらいたいという欲求は満たされることでしょう。


とはいえ、これはあまり健全な市場とは言えないのも事実。ちょっとメスを入れてみます。
ポイントは特典とゲーム本体の分離です。
ゲームの開発費をゲーム本体の売上で回収するモデルではどうしても無理が出てしまいます。
特典をゲームの関連商品ということにして、こっちの売上でもゲームの開発費を回収するようにすればちょっとだけ健全に見えます。
関連商品が売れるのはゲームのキャラクターやシナリオなどの開発があってこそなので、ゲーム開発費の一部が関連商品に原価参入してもそれほどおかしな話じゃないと思います。どうやって割り振りの計算するかは別として。
こうすればゲーム本体をもう少しリーズナブルな価格で提供できるような気がします。


メーカーがゲームに特典をつけて売る理由として、初回ロットをたくさん売りたいという思惑があります。
メーカーはすでに開発費を支出しているので、キャッシュフローをよくするために売上を早く上げたいのです。
ゲーム本体と特典を分離して、特典を関連商品として先行販売すればもっと早く開発費の回収できるんじゃないですかね。
あとは、どこで売るかが問題ですけど。


そもそも、ショップ限定の特典をつける時に、同じ商品なのに特典付きと特典無しで別々の値段がついているというのはマズイですよ。抱き合わせといわれたってしかたがないかも。