魔法少女リリカルなのはA's 視聴完了(たぶんネタバレあり)

むずかしいなぁ。
やっぱりこんなにむずかしくて、重い内容アニメで「リリカル」というのはどうなんだろう。
放送コードギリギリな変身シーン以外にも、難しい設定とか重い内容というので、ターゲットを女児向けにできない理由があったに違いない。


原作者であり、脚本も書いている都築真紀さんですが、とらハの時からあったかホームコメディが得意な人。
エロゲファンの中にも、あったかコメディとシナリオの良さでとらハシリーズを推薦する人も多いです。(エロゲ板調べ)
リリカルなのはは魔法をドッカンドッカン使って「あったかコメディ」もあったもんじゃないよなと思いきや、よく観察してみると、無印もA'sもとらハシリーズにも共通する点がひとつ。
これに出てくる登場人物に根っからの悪人というのがいないのですよ。
それぞれの微妙に異なる価値観をぶつけあって、戦いを通して理解して仲良くなっていくという展開で。
銀河お嬢様伝説ユナ」みたいな(以下自粛)
そういう意味だと、「本当に悪い人なんてのはいないのだからお互いにわかりあえるはず」というのはメッセージ性が高いので、お子様にもみてもらいたいところなのですが。
変身シーンをもう少しおとなしめにして、ストーリーをやさしくしてあげてFF4のイージー版みたいなの作ってあげるというのはどうか?
つか、それってエロゲのコンシューマ版ってことか。


これの話をややこしくさせているのが、さまざまな設定考証。
特に魔導書を取り巻く設定には苦労しました。
でも、難しいとはいっても、ちゃんと説明はしてくれているし、二度三度とおさらいもしてくれているので、しっかり聞いていれば大丈夫なはず。
もっとも、俺が理解できたのはマラソン視聴したからかもな。
地上波で1週間おきに放送されていたらわからなくなっていたかも。


設定関連はこのへんを抑えておくと、いいかも。

  • 魔導書と「はやて」とシグナム4人組とリインフォースの関係
  • 魔導書と防御プログラムと守護騎士プログラム
  • 改造された魔導書の性質
  • 完成前の魔導書と完成後の魔導書の違い
  • シグナム達が魔導書を完成させようとする目的
  • 管理局が魔導書を完成させまいとする目的
  • グレアム提督がやろうとしていたこと

どうしてもわからなかったのは、シグナム達の目的。
魔導書を完成させることで、足が治るということなんだけど、そのまま魔導書に力を奪われて破滅へと向かわせるはず。
魔導書を完成させることで、持ち主が管理者権限を得て、プログラムを停止したり改変したりできるということなんだけど、これをはやてに期待していたのかな?
実は、すごい力が手に入るから魔導書を完成させようとしていたわけではなく、管理者権限を得るために魔導書を完成させようとしていたのかな。
よくわかんないや。
つか、けっこういろいろ取りこぼしているなぁ。
やっぱりもう一回くらい見直さないとダメかな。


結末のところで、防御プログラムが切り離されたり守護騎士プログラムが本体から分離されたのはなんか都合いいなとか思ったんだけど、あれは魔導書が完成したことで、管理者権限を得て改変することができたということなんだろうな。
防御プログラムは分離できないといっていたことについてのつじつまが合わないところは、魔導書発動後に発生した防御プログラムは「切り離す」ことができたけど、修復プログラムが防御プログラムを復元してしまうというところまでは修正できなかったということなんだろうな。
修復プログラムはもともとのオリジナルの機能だし。
このへんはリインフォースが説明していたけど。


一見、都合のいいまとめ方にも見えてしまうけど、なんだかんだで無理なくちゃんと最初に決めた魔導書のルールに従ってまとまってますよ。
視聴者が付いてこれるかは別として、複雑な設定でもそれなりにちゃんとと筋が通ってるし。
けっこう複雑なシナリオも書けるんだから、都築さんも本格的にいろんな執筆すればいいのに。


ここまでほめておいて、最後にシャマル、シグナム、ヴィータはみー姉、マギーちゃん、アニタだよなと照れ隠しにぶちこわしにしてみる。


あと、エンディングで大きくなったかしまし娘*1が着ていた制服はとらハ2で知佳が着ていた制服だと主張する俺はとらハ2ファン。orz

*1:つか「水樹奈々」→「堀江由衣」で本当にかしまし娘だな