次世代大容量ディスク

Blu-rayか?HD-DVDか?ってやつです。
アニメ版AIRBlu-rayボックスが出るという時点で、私の中ではBlu-rayに決定なんですけど。
DVD版を全部買っておかなくてよかった。
コメンタリ付くのかな。付いたらいいな。
11月までになんとかしてフルHD対応のテレビと再生装置を買わないとな。


さてさて、次世代ディスクのシェア争いが激しさを増して盛り上がっていますけど、ほんとに普及するのか疑問だったのでちょっと考えてみました。

S-VHSを引き合いに出してみる

過去の事例を参考にしていました。
S-VHSってのはVHSの高画質版ということで世に出てきました。
まさにバブルの時期だったわけですが、それでも一般人にはVHSとS-VHSの画質の違いは理解されず、VHSがスタンダードとして出回り、ソフトもS-VHS版というのはほとんど出てくることはありませんでした。
マニアは好んでS-VHSを買い求めていましたけど。
結局のところ、家庭用として使った場合は、3倍で録っていたので、画質は二の次というのが実態だったのかと。
最終的にはS-VHSもVHSもデッキの製造コストがあまり変わらなくなったみたいで、S-VHSで録画したテープをVHSデッキで再生できることがふつうになったあたりからS-VHSでもVHSでもどっちでもいいやという感じになった感じがします。

W-VHSを引き合いに出してみる

W-VHSに至っては、さらにコアな映像マニアにしか受け入れられませんでした。
当時はハイビジョンのソースがなかったので、筐体が売れなかったというのが背景にあったようですけど。
ハイビジョンじゃない通常の放送を録画してもキレイに録れるということで買い求めた人もいたようですが、費用対効果を考えるとやはりコアな映像マニアにしか受け入れられなかったようです。

D-VHSを引き合いに出してみる

デジタルでハイビジョンということで出てきましたが、時代はDVDに移行しており、テープメディアというのがネックになって人気はいまいちだったようです。
また、不況下での販売であったため、メーカ側のこだわりもあまり取り入れられず、性能も横並びであったため、マニア心をくすぐるような商品が出てこなかったというのもあったと思います。
デジタルは単純にデータを記録すればいいだけなので、メーカの個性を出すことができなかったという背景もあったかもしれません。

レーザーディスクを引き合いに出してみる

ディスクなので劣化しないことと、サーチ機能が注目され、セルビデオにおいてテープメディアに対するアドバンテージを発揮してある程度普及しました。
でも、記録ができなかったため、記録用にはVHSなどのデッキを持っていることが要求されたことから、一般家庭には費用対効果で魅力を感じないフォーマットだったようです。
加えて、VHSではレンタルビデオがありましたが、LDではソフトは買うのがほとんどだったので、ソフトを買って楽しむ映像マニアか、裕福な家庭への普及にとどまったようです。
ちなみにLDの記録方式では、Y/Cが混合されているのですが、このY/Cを分離する方式でしのぎを削っていたようです。
この辺が非常にマニアウケがいいんです。
ニジマナイザーがいいんですよ。三菱の。
余談ですが、VHDとLDでVHDが脱落したのは、LDは非接触によるピックアップだったのに対し、VHD接触ピックアップだったので劣化が懸念されたというのがあったようです。

ハイビジョンLDを引き合いに出してみる

ハイビジョンLDはもっと悲惨です。
ソフトの値段が半端じゃなく、しかも当時はそれを映すテレビがなかったので、ほとんど普及しませんでした。
今思えば時代が追いついていなかったのかも。
プレイヤーはふつうのLDプレイヤーとしての性能がよかったので、今でも高値で取引されています。
私も1台持ってます。ハイビジョンソフトは再生したことないですけど。

DVDを引き合いに出してみる

DVDはLDのリプレースに一役買いました。
ウリはディスクのサイズ。
直径30cmのLDに比べてDVDの12cmは魅力的です。
映像については、MPEGになったので、エンコーダの性能が悪いとシャギーやモスキートノイズが乗るので、アナログの頃とは違った問題が出てきましたけど。
そういう意味で、やっぱりアナログがいいなという声もちらほら聞こえましたが。
もう一つDVDでよかったのは、音声トラック。
LDでもAC-3とかありましたが、DVDではドルビーデジタルとかdtsとか音声品質の向上が普及の起爆剤となったような気がします。
5.1chのシステムへの需要ももたらしました。
反面、マルチアングルとかはそれほどでもなかったようですけど。

次世代ディスクを考えてみる

以上をふまえて、次世代ディスクはどうかと考えてみました。
DVDに対してどれだけアドバンテージを確保して、顧客に魅力を感じさせるかというのが鍵になるのかと。
そういった点では、「VHSに対するS-VHS」や「レーザーディスクに対するハイビジョンLD」な感じが否めません。
今のところプレイヤーが高いので、費用対効果で一歩引いてしまっている感じです。
マニアは買うと思いますが。
ソフトについてはハイビジョンLDみたいなアホみたいな値段にはなっていないようなので、これはホッとしました。


いい方向へ働く可能性がある要素としては、地デジ対応と大画面テレビの普及。
大画面テレビはあるけど、NHKのハイビジョン放送くらいしか良質なソースがないのが現状。
大画面テレビの性能をフル活用したいという需要に次世代ディスクの良質なソフトという形で答えられれば大化けするかもしれません。
それにしても、プレイヤーの値段は20万を切ってもらわないと厳しいと思いますけど。
ビットレートが上がって画像がキレイになったとか、音のサンプリングレートがよくなったとかの数値での向上だけじゃなく、明らかな違いがわからないと一般ユーザに受け入れられないと思いますけど。