kanon 11話

山本寛さんの絵コンテ・演出。
個人的に今シリーズで最高でした。


前回の次回予告で予想しつつも、最終的に確信したのはBパート開始後のあゆと名雪が『ねー。・・・・誰?』ってところ。
あの絶妙な間の取り方は山本さんの特徴。
どっちかというと演出よりか絵コンテの要素なのかもしれません。
kanonの5話のフロや昼飯のシーンとかTSRの6話の散髪シーンなどでも見られます。
絵コンテのみを担当したハルヒの「サムデイインザレイン」で、放送事故じゃないかと疑いたくなるほど長い間を入れた長門と部室のシーンも印象的です。
長い方だけでなく、短い間にも注目したい。
AIRの2話でkanon3人娘が出てくるところ。チラッと見せてあとは後ろ姿。あの間も絶妙。チラリズムです。
TSRでも戦闘や拷問のシーンで、見てて気持ち悪くなるギリギリのところでカットをつないだりしてます。
短い方は、今回印象的なところは見あたりませんでしたが、あえて挙げるなら最後の舞の戦闘のところとか。


晩飯シーンのあゆと祐一のダンスは元ネタがあるんだろうな。
なんだかわかりませんでした。


シナリオ面では、今回で真琴ルートから通常ルートに復帰。
復帰のしかたはちょっと不自然だったかなぁ。
復帰後はテンポもよく、それぞれのシーンが印象的に頭に残ってます。
おそらく絵コンテがよかったからなのだと思いますが、こういう中身の詰まった密度の濃い展開は福田道生さんとかこでらかつゆきさんの絵コンテに既視感を覚えました。


会話がおもしろい。北川との掛け合い、舞とさゆりんと一緒のランチ、名雪と漫才とか。たしか原作どおりだったはずですが。
通常、脚本家が考えるところなのですが、絵コンテの段階で山本さんがけっこう脚色入れたんじゃないでしょうか。視聴中は脚本も山本さんなんじゃないかと予想してました。


担当スタッフって実はアニメ誌を読むと1か月くらい先まで知ることができるみたいじゃないですか。
なんか野暮だなぁ。楽しみが減ってしまうじゃないですか。
先日、はてなキーワードにも先行して担当スタッフが掲載されててションボリしたところです。