kanon 第14話

びっくりした。
脚本も絵コンテも演出もすべてにおいて文句のつけようがない。
『一年の計は元旦にあり』と言いますが、今年も京アニはやってくれそうです。


舞ルートでは、佐祐理の過去を印象づける重要なストーリーでしたが、時間を無駄なく配して内容の濃い30分でした。
このへんは絵コンテの巧さですよね。
演出面でも冒頭のウサミミをつけた祐一の後ろを通るおばさんや、佐祐理の手首の傷痕とか、セリフ以上に多くの情報を含んだカットがあったり、Aパートの終わり方とか、ドキッとするようなブラックアウトとかこれまでの京アニではあまり見られなかった演出も見られました。
大胆なアングルも目立ちました。北之原さんが得意とする演出です。
屋上のトレーニングで舞の竹刀連打は武本さんの演出に近いところがあります。


絵コンテ・演出は石立太一さん。
京アニで現在の売り出し中の演出家さん。
北之原さんに近い演出をする方だと思っていたのですが、いい意味で予想が外れました。
11話の感想書いたときに、「11話がこれまでで一番よかった」と書いたけど、イロモノ演出(失礼!)といえば11話かもしれないけど正攻法では今回の方が上かもしれません。
真琴ルートでも、一度でいいからこういう回を入れてくれればラストが際立ったんだろうなぁ。


作画については、最近は作画がこなれてきたせいか、誰が作画監督やってもみんな池田和美さんの画になってます。
堀口さんや高橋さんはかなり早い段階から似ていたけどよもや池田晶子さんまで似せてしまうとは。
今回は西屋太志さんでした。石立さんの演出とはハルヒの「ミステリックサイン」から一緒にやってます。