「らき☆すた」山本寛監督の過去作品を見よう
うちのニッキでしつこいほど推している山本寛さんですが、フィルモグラフィーを改めて紹介します。
ハルヒが開始された頃にも小出しにちょっとやったような気がするけど。
12月12日に予告しちゃってたのでしばしおつきあいください。
らき☆すたがはじまるまでにまだ時間があるので興味のある方は是非作品の方をご覧ください。
- ジャングルはいつもハレのちグゥ
- illusion 4「おはチュー」(演出)★★☆☆☆
- illusion 8「バッテン山田」(絵コンテ・演出)★★★☆☆
- illusion 20「まっちろ」(絵コンテ・演出)★★☆☆☆
- ジャングルはいつもハレのちグゥ デラックス
- illusion III「ちょっと待って マリィたん」(絵コンテ・演出)★★☆☆☆
- illusion IX「傾向と対策」(絵コンテ・演出)★★☆☆☆
- illusion X「原因と結果」(絵コンテ・演出)★★☆☆☆
- ジャングルはいつもハレのちグゥ FINAL
- illusion vii「胸毛の黙示録」(絵コンテ・演出)★★☆☆☆
- illusion viii「てけてけラヴェンナ」(絵コンテ・演出)★★★☆☆
- フルメタル・パニック?ふもっふ
- 未放送「すれ違いのホスティリティ」(絵コンテ・演出)★★★☆☆
- 第1回(Bパート)「空回りのランチタイム」(絵コンテ・演出)★★★★☆
- 第8回「女神の来日(温泉編)」(演出)★★★☆☆
- AIR
- 第2話「まち〜town〜」(絵コンテ・演出)★★★★★
- 第5話「つばさ〜wing〜」(絵コンテ・演出)★★★☆☆
- 第8話「なつ〜summer〜」(絵コンテ・演出)★★☆☆☆
- フルメタル・パニック!The Second Raid
- 第2話「水面下の情景」(絵コンテ・演出)★★★★☆
- 第6話「エッジ・オブ・ヘブン」(脚本・絵コンテ・演出)★★★★★
- 第10話「ふたつの香港」(脚本)★★☆☆☆
- 第11話「彼の問題」(絵コンテ・演出)★★★★☆
- 涼宮ハルヒの憂鬱(シリーズ演出・ED絵コンテ・演出)
- 放送1話「朝比奈ミクルの冒険 Episode 00」(脚本・絵コンテ・演出)★★★★★
- 放送9話「サムデイ イン ザ レイン」(絵コンテ)★★★☆☆
- 放送12話「ライブアライブ」(脚本・絵コンテ・演出)★★★★☆
- kanon(BS-i版)
- 第5話「魔物たちの小夜曲〜serenade〜」(絵コンテ・演出)★★★☆☆
- 第11話「光と影の間奏曲〜intermezzo〜」(絵コンテ・演出)★★★☆☆
とりあえず私が見たものだけ挙げてみました。
これ以外にもシンエイ動画関連の仕事がもう少しあるはずです。
らき☆すたは元はギャグ4コママンガということで、すばやいテンポやコミカルな動きに期待しています。
過去作品でいえば、ハレグゥとフルメタふもっふなんかが近いと思います。
フルメタTSRは全般的にマジメなストーリーでしたが、2話に限ってはシリーズ冒頭ということで学校のドタバタエピソードになっており、これも近いです。
AIRの2話もシリーズの冒頭なのですが、ギャグ要素は少なめです。
コミカルな演出は武本康弘さんも得意としているところ。
武本さんは山本さんといっしょにハレグゥにかかわっていたので、そのへんの影響を受けているのではないでしょうか。
ハレグゥもかなりコミカルな動きでした。
話は変わって、フルメタTSRの6話。終盤でゲイツの股間を隠すところ。
*1
このイケナイモノを隠すのが山本演出の随所に見られます。
たとえば、ふもっふ「女神の来日(温泉編)」のサービスカット。
*2
シャンプーのノズルで隠すという凝った演出。
絵コンテで参加したハルヒの「サムデイ イン ザ レイン」でみくるが着替えるところを長門が絶妙なタイミングで本を移し替えたりしてます。
*3
この演出は辿るとエヴァ2話でシンジの股間を二段で隠すところに行き着きます。
山本さん、エヴァのこのシーンがかなり気に入っているんじゃないでしょうか。怨念戦隊ルサンチマンでもパロディしてます。
山本演出の魅力はまだまだあります。
というか、ここからが真骨頂。
AIRの2話。これがかなりおすすめ。
冒頭の晴子と酒を飲むシーンがあるのですが、晴子のしぐさがいちいち芸が細かい。
*4
肩ひもをあげて、酒をあおりコップを置く。後ろ手に一升瓶を取ろうとしてつかみ損なう。
一升瓶のフタを開けて酒を注いでまたフタを閉める。そして一升瓶と戯れる。
一連の動作が自然で妙なリアリティがあります。
そして自分にとっても思い出深いのはフルメタTSRの「エッジ・オブ・ヘブン」。
散髪シーンです。何度もしつこくてすいません。
私自身、これを見る前と後でアニメの見方が変わりました。
この頃、アニメは声優とか作画、または脚本については見ていたけど演出についてはそれほど重要だと思っていませんでした。
「エッジ・オブ・ヘブン」の散髪シーンを見たとき、すごいと思ったけど、正直なにがすごいのかすぐにはわかりませんでした。
作画でも脚本でも説明のつかないすごさ。演出がすごいということに気がつくのに少しばかり時間を要しました。
おそらく、自分はこのときからアニメの演出というものを意識し始めたんじゃないかと思います。
また、これの放送時、今ほどではないにせよ、京アニはそれなりに注目されている制作会社でしたが、これを見る前まで私はそれほど京アニには興味ありませんでした。
絵はきれいだと思ったけど、それだけで何がすごいのかわからなかったんだと思います。
今後、山本さんの作品で見てみたいのは、やっぱり本人もやりたいと言っていた殺陣のシーンとか。
時代劇とかになってしまうのかもしれないけど。
AIRの5話に少し出てきますが、もう少し長い尺で見てみたいものです。
やっぱり、京アニは演出がすごいと思います。
作画ももちろんいいのですが、演出の成長はめざましいです。
kanonで急成長した石立太一さんの心理描写の演出なんか石原監督や武本さん、北之原さん、山本さんを超えた感じさえします。
CLANNADをBS-iで作ることになったら石立さんに監督やってもらいたいくらいです。