初回特典の用語解説

アニメのDVDやCDではすっかりおなじみの初回特典とか限定版とかですが、特典の内容がしばしばよくわからないことがあります。
たとえば、solaの初回限定版DVDの特典はこんな感じ。

と書いてあるようです。
メーカーもいろいろ考えているようですが、どうにも専門用語を並べてユーザーにありがたみをお仕着せされているようで複雑な気持ちです。
ここはひとつ、初回特典の真の価値がわかるワンランク上のオタクへとステップアップしてみようという試みです。

アマレイトールケース

カテゴリ:パッケージ

DVDでは一般的なトールケースです。正式名称は「アマレイトールケース」と言うようです。
「アマレイケース」などとも呼ばれています。
イギリスのアマレイ社に由来しているようです。


らき☆すた」で採用されていた薄型のものや、間仕切りを入れて2枚収容できるようになっているものもあります。

スーパージュエルボックス

カテゴリ:パッケージ

「スーパージュエルケース」等とも呼ばれていますが、正式名称は「スーパージュエルボックス」です。
角にそう書いてあります。

アマレイトールケースとサイズはほぼ同じですが、ケースの単価が1.5〜2倍くらいするみたいでこちらを採用しているものは少ないようです。
R.O.DのTV版やかみちゅ!SHUFFLE!の初回版などで採用されたことがあります。efの放送に先行して販売されたDVDもスーパージュエルボックスでした。


見た目がキレイなのですが、ディスクが1枚しか収容できないのが欠点です。

デジパック

カテゴリ:パッケージ

台紙に樹脂製のトレーを貼り付けたものです。DVDだけではなく、CDにもよく採用されています。
○○パックと書いてあるものはデジパック仕様である可能性が高いです。たとえばひだまりスケッチの1巻は「三方背パック」と言っていましたが、全巻6枚収容できるデジパックということだったようで、6枚収容すると背が3面できるので三方背パックと言っていたようです。
デジパックはどうも安っぽいイメージがあるのですが、初回特典では人気が高いようです。
ディスクを3枚以上収容するのに便利なのでDVD-BOXなどにも採用されるようです。


そんなわけで三種類並べてみました。

スリーブケース

カテゴリ:外装

貫通タイプの外装ケースです。ひだまりスケッチは紙製のスリーブケースでしたが、樹脂製のものの場合が多いようです。
デジパック仕様では他のケースと違ってフタがパッチリ閉まらないのでスリーブケースみたいな他の外装が用意されていることが多いようです。
涼宮ハルヒの憂鬱の初回版(デジパック仕様)では透明の樹脂製スリーブケースがついていました。このスリーブケースは特に初回特典としてはうたっていないようです。

収納BOX/収納ケース

カテゴリ:外装

パッケージを収容するためのケースです。スリーブケースは縦口の貫通型でしたが、BOX/ケースは横口の非貫通型。
BOXといった場合は厚めのボール紙製の場合が多いです。
DVD-BOXや全巻収納BOXなどとして提供されることが多いです。
りぜるまいんなどは、1期(1〜4巻)のBOXと2期(5〜8巻)のBOXがそれぞれあって、2つのBOXを収容するBOXがまたあったりしてなんだかもうわけわかりません。しかも2期はそれぞれスリーブケース付きです。

solaは1巻ずつ収録のBOXでした。

kanonも横口非貫通ですが、こちらは樹脂製でカバーケースとなっています。

BOXやケースといった場合は非貫通のタイプのようです。


スリーブケースと同様にこちらもデジパックの収容用だったり、ページ数の多い解説書のようなものがある場合に重宝します。

ピクチャーレーベル

カテゴリ:ディスク

左のがピクチャーレーベル。ディスク面に絵がプリントされているだけのものです。こちらも定番の特典です。
観賞用(飾ってながめる)に最適です。

オーディオコメンタリー

カテゴリ:音声

副音声にスタッフやキャストの解説が収録されているものです。
ハリウッド映画ではよく採用していたらしいのですが、日本のアニメではじめて採用したのはR.O.DOVA版らしいです。

ディレクターズカット

カテゴリ:編集
大人の事情などでカットされた部分を再編集したもの。
TVアニメでは尺の関係で大幅にカットが削られることがあり、DVDでその部分が追加されることがあるので、これもある意味ディレクターズカットなのかも。
一般的にはカウボーイビバップの一部とかスピードグラファーとかSHUFFLE! MEMORIESとかが該当します。

リマスタリング

カテゴリ:編集
デジタルリマスタリングなどで使われることが多いけど、これについてはどの程度効果があるのかは疑問です。
アナログソースの古いフィルムをデジタル化したということなのでしょうが・・

リーフレット/ブックレット/ライナーノーツ

カテゴリ:本
解説書など。
リーフレットは1枚の紙を折ってケースに挟んである物で、ブックレットはリーフレットよりもページ数があるもの。
二つは冊子の形態を指すものですが、ライナーノーツといった場合は、それだけで「解説書」を意味するものになるようです。

カード

カテゴリ:カード
トレカやポストカードが入っていることがあります。
原作者やキャラクターデザイナーによる書き下ろしだったりします。


トレカはトレーディングカードのことですが、こういうものに入っているトレカは、単品でトレードされることは絶望的なので、果たしてトレカといっていいものなのでしょうか。