かんなぎ 第七幕 「キューティー大ピンチ!激辛ひつまぶしの逆襲」(後篇)

がははっっ!死ぬほど笑った。
とりあえず、突っ込んでおくところ突っ込んでおきます。
EDのロリっ子キューティー竹内哲也さんでコンテ・演出・作監・一人原画ですよ。家内制手工業。
本編の秋葉のセリフで

好きな作監さんのローテ回で、その人のコネでいい原画さんが集まってくるんで・・

ってところはちょっとだけ矛盾してます。前半部分はあってるけど。
伏線になってるのかと思いました。


竹内さんの参加は山本さんがアニプレックスの仕事をすると決まったときに、舛成監督のツテでもしかしたらあるかもしれないと妄想はしたけど、まさか実現するとは思いませんでした。しかもこんなに早く。
最近、書くことも憚られるような恥ずかしい妄想が現実になることが多くて驚いてます。
山本さんがフリーになったときに、次に監督やるときはいい脚本家と組んで欲しいと思ったのですが、まっ先に思いついたのが黒田さんか倉田さんだったわけで、おそらくその時点でそんなこと書いたら鼻で笑われてます。
監督やるときはスタッフの人選のセンスがいいアニプレックスがいいなとも思ったのですが、これも鼻で笑われますね。
1話見た後の感想に書いた、

自分たちの裁量で、際立った演出をする原画マン山本寛という演出家が一緒に仕事をしたらどうなるんだろうかと。

ここの部分は、実は竹内哲也さんたちのことを暗示していたのですよ。これも鼻で笑われそうなので固有名詞はあげませんでしたが。
・・ってあとで申し開きする方がもっと恥ずかしいですね。今ごろみんなこれを見て鼻で笑っているに違いない。


あとで申し開きしないように最近の妄想したことを書いておくと、山本さんと細田さんとか山本さんと新房監督のコラボですね。竹内さんがありなら細田さんの可能性もありなのかもしれないと思えるようになってきましたよ。


今回の竹内哲也さんはEDパートだけということで、関わりは薄い感じ。もっと本編の方でコンテ・演出と作監みたいな感じで並んでクレジットされるところを見てみたいです。
理想はコンテと演出を山本さんで、作監細田さん、竹内一派が原画を担当という回を見てみたい気がします。ダメですか?ダメですね・・いや、妄想だから書くのはタダです。


話を本編に戻して。
本編部分よかったです。山本寛監督の絵コンテでした。コンテ・演出かと思ったらコンテのみでした。
開始すぐのふすまの取っ手が出てきたあたりから予想してましたが、最近よく外してたので不安だったのも事実。密室エピソードだったので舛成さんか?などとも妄想したりしたけど。
全編にわたって間の取り方が独特だったので、途中からはコンテは確実だろうと思って見てました。
ちなみに私は雑誌とか公式サイトとかでスタッフの事前チェックはしません。だって、先に知っちゃったらつまんないでしょう。


山本寛」といえばダンスとかの動かし屋というステレオタイプをもっている人は、今回の第七幕を見て「静」の部分を覚えていってもらいたい。
あの間の取り方は絶妙ですよ。私がフルメタTSRで衝撃を受けてその名を刻んだ「演出家:山本寛」の真骨頂です。
ただ、今回は演出は担当されていなかったので、キレは今ひとつだったような気がします。演出も担当するとキレが出てきます。吉岡忍さんの演出も悪くないけど、山本さんと比べるとキレ味は鈍ります。
そんなわけで、今回の山本さんのコンテはよかったです。コンテのみ参加の作品ではこれまでで一番でした。全編通して集中力が途切れることないコンテでした。
以前、図書館戦争のときに「山本さんのコンテは普通」と書いたことがありましたが、あの表現はちょっと正確ではありませんでした。
山本さんのコンテはシチュエーションを演出するのが巧い。というのがより正確かもしれません。
喰霊零の細田さんの時にも書いたけど、細田直人さんもシチュエーションを演出するコンテです。どちらかといえば。
福田道生さんや須永司さんはシチュエーションの演出も巧いけどストーリーを演出するコンテが抜群に巧い。
この二つを同じように「コンテが巧い」というのはちょっと大雑把なのかもしれません。
山本さんにはストーリーを演出する部分をもっと見てみたいです。この作品ではちょっと難しいかもしれないけど。
5話の平池さんのコンテはきっちりストーリーを演出してたけど。


ひとつ謎が残ったのは、黒いアイツがヒザのまわりをワサワサ動いていたカットがあったけど、あそこはどういう役割分担だったんでしょうか。
作画スタッフがかなりがんばっていたみたいだけど。
あと、押し入れの中を撮したカットが1カットだけありましたが、あれはどうかなぁ。賛否は分かれるんだろうけど。
押し入れの中は見せないというスタイルを貫き通してもおもしろかったかも。