怪盗天使ツインエンジェル
おととしの夏くらいから気になっていたやつです。
上下巻をまとめた廉価版が出るという噂を聞いていたので発売を気長に待っていたのですが、R.O.Dの12巻と同じレベルで発売される見込みは無くなったので、上巻、下巻のバラ売りを密林から取り寄せました。
廉価版をねらっていたのは値段というのもあるけど、途中でDVDを交換するのが面倒なので1枚にして売ってくれるのを待っていたのです。
私はけっこう気長に待つタイプです。
パッケージ | |
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タイトル | 怪盗天使ツインエンジェル上・下 |
原作 | サミー株式会社 |
監督・絵コンテ | 長井龍雪 |
シリーズ構成・脚本 | 倉田英之 |
キャラクターデザイン | 古賀誠 |
演出 | 池端隆史(上)、菜香ゆき(下) |
作画監督 | 北野幸広(上)、田村正文(下) |
キャスト | 田村ゆかり、能登麻美子 |
アニメーション制作 | NOMAD |
製作 | 怪盗天使製作委員会 |
演出、作監についてですが、パッケージに書いてある情報では池端さんと北野さんが上下巻とも担当していることになっていますが、EDのスタッフロールでは表の通りです。
おそらくスタッフロールが正解。
そんなわけで、長井龍雪監督と倉田英之さんの脚本というスタッフに恵まれながら、なかなか評価が得られないこの作品。
何がまずかったって、流通がまずかったんですよね。
この作品はパチスロが原作になっていることもあり、最初は777ダイレクトというパチスロ系の通販サイトか、パチンコ屋の景品でしかDVDを入手することができなかったのです。
それがしばらくして一般販売されるようになり、一時期ネットで無料配信されていたこともありました。
時すでに遅しといった感じでしたけどね。はじめから一般流通させておけば、それなりに売れてただろうし、パチスロやらないアニメファンもパチンコ屋に足を向けることに成功したかもしれないのに。
アニメの売上なんてパチスロの売上にしてみたら、ゴミみたいなものってことなのかな?
どちらにせよ、サミーはDVDを売ることに対してそれほど力をいれていなかったようです。
でも、今思えばやっぱり豪華ですよね。長井監督と倉田さんで、演出が池端さんでOVAですよ。
J.C.STAFFとサンライズでしか仕事をしない長井さんがめずらしくNOMADだし、倉田さんとNOMADというのもなんか違和感。不自然なところがやたらと多い作品です。
パチンコマネーが動くとこんなこともできるのかと感心したものです。
宝くじで3億当たったら、好きなスタッフとキャストを集めて3年くらいかけてオリジナルのアニメを作ってもらうという野望があるのですが、ツインエンジェルは意外とそれに近いものがあったりして。
売り方のまずさについては、参考になりました。3億円当たったときは気をつけたいです。
内容。
けっこう熱いストーリーでした。ポップで明るい内容と思いきや、ギャグ展開はほとんどありません。シリアスな展開ばかりでした。
下巻のミスティナイトのセリフで。
乙女よ。その涙は何のための涙だ?
友のための涙、仲間のための涙なら私がそれを拭き取ろう。
しかし、悲しみの涙なら、それはこの夜に置いて行きたまえ。
そして、二度と涙を流さないために、立ち上がるのだ。
ここのセリフ熱いですね。誰が考えたんだろう。
たぶん脚本の倉田さんなんだろうけど、どちらかといえば黒田さんが考えそうなセリフです。