メディアワークス文庫

なんとなく、amazon先生が勧めるままに買って読んだのですが。

プシュケの涙 (メディアワークス文庫)

プシュケの涙 (メディアワークス文庫)

そこいらのライトノベルとは一線を画す作品でした。続編の「ハイドラの告白」と「セイジャの式日」もあわせて一気に読みましたよ。
メディアワークス文庫の歴史自体は短いようで、去年の12月だったようです。
主に電撃文庫ラノベを書いていた作家さんの中から、他の作家さんよりも頭一つ飛び出た比較的オリジナリティの高い作品を書く作家さんを集めて執筆させるというのが主旨のようです。
なので、萌えも媚びもお約束展開もない硬派な作品ぞろいです。


プシュケの涙もそんな作品。
登場人物の書き分けや役割分担がしっかりしてて、奇抜さはないけど語彙も豊富で手堅い表現が多かったように感じました。
1冊あたり2つのストーリーが展開されているのですが、どのストーリーにおいてもあまり多くは語らず、最後に謎解きストーリーが用意されているのかと思いきや、あっさり終了。なんとも消化不良な感じですが、それが作者の意図なんでしょうね。
ちなみに原作者の柴村仁さんは「我が家のお稲荷さま。」の原作者さんでもいらっしゃいます。
だいぶ印象の違います。


私もそろそろ微妙なお年頃なので、萌えラノベを大っぴらに電車で読むのはさすがに抵抗感があるので、こういうコンセプトの作品はありがたい。挿絵も少なめで萌え絵じゃないし。
ちなみに昨日は「僕は友達が少ない」の2巻にクリアのブックカバーを付けて、大っぴらに読んでいるサラリーマンを見かけましたよ。勇者です。


そんなわけで、メディアワークス文庫おすすめ。
amazon先生に勧められるまま、現在3冊ストックしてます。