空の彼方

既刊の2巻読了。

空の彼方 (メディアワークス文庫)

空の彼方 (メディアワークス文庫)

今回もメディアワークス文庫。ちなみに次に読む本もメディアワークス文庫。その次に読む予定の本もメディアワークス文庫です。


空の彼方は防具屋の女主人が冒険者に防具を売って、旅に送り出し。帰ってくるのを待つというお話。
・・説明が下手ですいません。
女主人といっても、ごっついおばさんではなく、お嬢さんです。23,4歳くらい。
美人で繊細な感じのお嬢さんなのですが、作者もかなりこのへんの描写を凝っていて、読者の女主人のイメージを収束させる手助けをしてくれます。
メディアワークス文庫は挿絵がほとんどないので、これは大助かりです。結局1巻表紙の後ろ姿しかイメージ出てないし。


作品の雰囲気としては、ロードス島戦記とかフォーチュンクエストとか魔術師オーフェンとか90年代後半にかけて角川スニーカー文庫富士見ファンタジア文庫で流行った剣と魔法のファンタジー世界。
・・よりもちょっと堅い感じです。
メディアワークス文庫といえば、ライトノベルを卒業する人向けの一般向けの作品をめざしているらしいですが、そういう意味ではややラノベ寄りの作品かもしれません。


全体的に引き込まれるストーリーで剣と魔法のファンタジーの懐かしさも手伝ってあっという間に読み終えてしまいました。
おもしろかったです。


しかしながら、勢いが停滞するところもしばしば。
特にモノローグのところ。表現が冗長です。2巻の終盤とか、ページ数が足りなくて無理やりひっぱったんじゃないかと考えてしまいましたよ。
でも、おもしろかったです。


女主人のソラのイメージCVは中原麻衣さんでよろしくお願いします。
ベタですが、solaの蒼乃のイメージ、または刀語七実のイメージです。