悲鳴伝 西尾維新(ネタバレ)

西尾維新作品史上、最も多くの人が死んだ作品。(たぶん)

悲鳴伝 (講談社ノベルス)

悲鳴伝 (講談社ノベルス)

おもしろかったですよ。刀語とか戯言シリーズみたいに、変人だけど圧倒的な戦力をもっている超人が出てきて、主人公(ヒーロー)にひねくれた方法で倒されていく話です。


読み終わってみたら、主要な登場人物のほとんどが死んでいるというありさまでした。
でも、あれだけ伏線張っておきながら、これ1巻で完結とはいかがなものか。
「茶飲み話」は生きているし、「再開発」も生きてる。「不明室」のことも解決していません。1年後の「大いなる悲鳴」にも言及していないし、地球の正体がなんなのかもさっぱりです。
あと300ページくらい書けばまるっとおさまりそうなものですけど。
もうちょっと続きが読んでみたかったです。

とはいえ、主要な人物といえば「茶飲み話」くらいしか残っていないとなると、これ以降に全然違う新しい登場人物を入れて物語をすすめるのもなんかイヤな気もします。
主要人物と思われる人たちがいきなり1話で皆殺しにされて、2話以降キャラを総取っ替えして何ごともなかったようにストーリーがはじまった喰霊-零-みたいじゃないですか。(最後に合流するんだけど)