アニメという娯楽

野球やサッカーを見ていて、お気に入りのチームが勝つと気分がいいですよね。
逆に負けると作戦がどうだとか、選手起用がああだとか言いたくなるものです。


アニメを見て今回の作画がどうだったとか、シナリオがどうだったとか言うのも、この類のものなのですよ。
最近のアニメは1クールか2クールが一般的です。
13話か26話の作品ですが、野球でもローテーションの谷間があったり、スランプに陥ったりするように、ひとつの作品の中で緩急がついてしまうのはやはりしかたがないのかもしれません。
いくらしかたがないこととはいえ、お気に入りのチームが負けると心晴れません。
そこでわかってはいつつも、スランプの選手を引っ込めろとか、リリーフ投入のタイミングがおかしいとか結果論での批評をしてしまいます。


飲み屋で一杯やりながらそういう話をするのであればいいのですが、最近はブログやら電子掲示板で多くの人が目にする機会が増えてますし。
もっとも、野球やサッカーの場合はスポーツ紙のほうがよほど厄介かと思いますが。


アニメ作品にしてみると、作品の善し悪しについてはこれまで多く語られることはありませんでした。
スポーツ新聞の役割に近いはずのアニメ誌ですが、これからはじまる新作に関する情報は積極的に取り上げても、放送中の作品の善し悪しを取り上げるのはタブーとされてきた感じがあります。


映画は評論家がいたけど、ことアニメに関しては数年前まで批評される機会が少なかったような気がします。
近年、ブログや電子掲示板を通して、アニメに関する批評が急激に増え、それらをスタッフさんが目にする機会が増えたのではないでしょうか。
ニフティのフォーラムなどで、取り上げられることもありましたが、完全匿名じゃないし、限られたコミュニティで閲覧できる人も少数でした。


前述の通り、アニメについてはこれまで作品の善し悪しは視聴率やおもちゃの売上くらいでしか知ることができなかったかもしれませんが、環境が変わって視聴者の生の声を目にする機会が増えて、少なからずスタッフのモチベーションに影響を与えているのかもしれないですね。
アニメ作品が表だって批評されるという環境が未整備なのかもしれません。
悪い評価は酔っぱらいが飲み屋で語る野球の采配の下馬評程度に考えるのがいいのかと。
実際そうですし。
真意まで理解して批評している人はそんなにいません。うちもそうだけど。


うちのニッキもいつも傍若無人なことばかり書いていたりするので反省させられます。
でも、よい作品については今後もヨイショしていきたいです。
自分の場合は出来のいい作品を見ると、しばらく気分がいいです。
最近ではかみちゅ!の6巻を見た後、1週間くらい気分爽快でした。
こういうのが増えるとうれしいですね。