涼宮ハルヒの溜息
- 作者: 谷川流,いとうのいぢ
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2003/09/01
- メディア: 文庫
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1冊の本を1か月かけて読むほど遅読な俺ですが、往復の約6時間内で読み終わりました。
スゲー、俺って実はできる子だった?
まぁ、ライトノベル1冊に6時間はかけすぎだという声があっちこっちから聞こえてきそうですけどね。
アニメの1話は「朝比奈ミクルの冒険」(以降第1話と呼称)でしたが、アニメ先行組が文庫版の「涼宮ハルヒの溜息」(以降2巻と呼称)を読んだ感想としては、「朝比奈ミクルの冒険のメイキング」と言って差し支えないかと。
要するに違うもの。
あえて2巻に組み入れるとすれば、エピローグ前の2,3ページ分。
2巻の内容がそのまんまアニメの第1話になっているんだろうと想定して、原作との違いを比べてみようと思っていたのですが、まったく主旨が変わってしまいました。
2巻では、自主制作映画の制作段階で起きるさまざまな事件(現象?)がメインで、それぞれに解釈が加えられていく感じで、「変な自主制作映画を作ってヤレヤレだぜ」というところはまったくどうでもいいことのようです。
なので、原作先行班にとって、賛否両論だったというのもどうにもうなずけます。
2巻では結構重要なことが登場人物によって語られていましたし。
もし、2巻の内容が第1話のみでおしまいってことだったらさすがに怒るでしょうね。
時間軸では、3話の時点ではまだ追いついていないので、2話の本筋について語られるのはしばらくあとのことになりそうです。
でも、2巻の内容で完結はしていないので、8話あたりで出てくるんじゃないですかね。
そういうわけで、1話に自主制作映画ネタを持ってきたというのは、ひいき目に見ても山本寛さんの趣味ってことになるのではないかと。
別に、あそこまでリアルに素人くさいフィルムを再現する必要はまったくなかったんですから。
シリーズ演出という立場をフルに活用してますね。
1話のメイキング話をどっかでやるだろうから、そのへんがヤマ場になってくるのではないかと思ってます。
ちゃんと1話の中に伏線も張ってあったし。
シャミセンがしゃべるのと、やばげなビームとかはここは本当のところなんだなと原作読む前でもなんとなく理解しました。
「朝比奈ミクルの冒険」のもって来かたとしては、演出としてはもうひとつの選択肢もあったんではないかと思います。
普通にどっかのタイミングで2巻の内容をやって、おまけ映像として1話のようなのをくっつけるという方法。
シリーズ演出としてはこっちのが楽そうですよね。
他でも似たようなのはやってるし。
一応、今日のニッキはネタバレは極力控えてありますが。
もし、俺みたいに1話を見てその分の原作読んでみたいと思っている人がいたら、まだ待った方がいいと思いますよ。
俺も読んで後悔しました...
原作と展開がまったく変わっているので、アニメ組はアニメ組で原作には手を出さず、山本さんのシリーズ演出に委ねるのが吉のような気がします。
放送が終わってから原作読むのがいいかも。
とは言っても、1冊しか読んでいませんがね。
原作との違いについてもう少し書きたいところですが、今日はさすがに日帰りの長距離出張疲れたのでまたの機会にでも。