らき☆すた 21話「パンドラの箱」

門脇聡さんの演出デビューです。おめでとうございます。
衝撃的なデビューでした。


今回、レイアウトがいつもとどこか違ってます。
らき☆すたで多用されるのは会話をしている人物が全員フレームにおさまるような引きのレイアウトが目立っていて、せいぜい寄ってもバストアップ程度なのですが、顔アップのカットが多めに思えました。
全体的に巧いです。これが演出デビューとは思えません。Aパートを見ていた時点では、山本さんが戻ってきたのかと思いました。
ちなみにBパートは開始直後の遠足のしおりが武本さんのイラストだったので、武本さんが演出だと思いながら見ていました。
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当然ながら最後のクレジットを見るまで門脇さんの可能性は考えもしませんでしたよ。
門脇さんといえば、版権画ではいつも西屋さんや荒谷さんとエロ担当でした。ハルヒではライブアライブの絵コンテ・作監をやったり、山本寛さんの演出回で作監をするなどしていたので演出デビューも間近だろうと思っていたら、ひとあしお先に高雄さんのが演出デビューしちゃってたりして。
門脇さんは池田さんや米田さんみたいに作監専任になるのかなとか思い始めていたところ、ようやく今回ピンで演出を担当して、いきなり期待以上の実力を見せつけてくれました。
初演出でこれほど巧くできるなんて驚きです。CLANNADに寄せる楽しみが増えました。
今回みたいな演出はむしろCLANNADに向いているような気がします。


構成。
印象的だった修学旅行のエピソードはBパートに集約されているんですね。なんだかそんな感じがしませんでした。テンポよかったです。
脚本が村元克彦さんです。絵コンテとの連携作業だったかと思いますがよかったと思います。


でも、京アニ巡礼するのは読めましたね。
奈良のあたりで、修学旅行関西ってことは京都もいくんだろうなとか、京都のあたりで似たような建物探してみたり。でも寺社しか出てこないので、自由行動という展開じゃないと厳しいかなとか。
と思ったら宿に戻って自由行動の話をしていたので、ああ、やっぱりいくんだなと思ったら木幡の駅前で、スタジオと本社ですよ。


今日は冴えてるみたいです。


京都鴨川の河川敷は怨念戦隊ルサンチマンのロケ地でもあります。

今回の脚本の村元克彦さんはルサンチマンのメイキングを担当されていました。


なんにせよ、門脇さんの今後の演出に注目です。
夜9時のホテルの前のシーンでの間の取り方とかも巧い。急成長中の石立さんや本気の山本さんには及びませんが、初演出であることを考えると、末恐ろしいですね。

*1:(C)美水かがみ/らっきー☆ぱらだいす