『日本アニメーター・演出協会(JAniCA)』と芦田豊雄さんを応援したい

日本のアニメが世界に認められ、外貨を獲得しているにもかかわらず、アニメの制作スタッフの待遇がよくないというのは悲しいことです。


そんなアニメに携わるスタッフの待遇を改善しようと芦田豊雄さんが発起人となって、JAniCAが結成されたようです。
あちこちの有名なニュースサイトでも話題になっていました。
http://www.janica.jp/


我々アニメファンとしても協会の設置は大歓迎です。アニメを消費することくらいでしかスタッフさんには感謝を表す方法はありませんでしたが、ファンとして何かお手伝いできることがあれば協力していきたいです。
ストライキを起こしたらどうか?」という過激な意見もありましたが、しばらくアニメが見られなくなるのは残念だけど、それでスタッフさんの待遇が改善されるのであればそっちの方が喜ばしいことです。
アニメの制作スタッフというのは大きな責任を負っているのです。
公共の電波にのって自分の名前がクレジットに載るのです。自分の名前が載る以上はへたなものは作れないのでがんばるしかありません。
自分の名前を人質にとられているので、条件が悪くてもひたすら品質のよいアニメを作るしかないじゃないですか。
責任にはそれに見合った報酬があるべきです。
中間搾取している人たちで、アニメーターよりもいい給料をもらっている人もクレジットに名前を入れてもらいたいものです。
現場崩壊(作画崩壊)したときはその人たちにも責任をとってもらいましょう。


今回の発起人である芦田豊雄さん。
今さら説明するのも野暮ですが、80年代後半はワタルやグランゾードなどでキャラデザをつとめて、90年代は監督を、2000年以降はプロデューサーとして時代とともに自分にとって最適なポジションでアニメ業界を渡り歩いてきた方です。
正直なところ、ワタルやグランゾードのキャラデザは自分はあまり好みではなかったのですが、近年のプロデューサーとしての手腕やスタジオライブの代表者としてのリーダーシップのすごさを目の当たりにしてすっかりファンになってしまいました。
アニメを見ていてクレジットにスタジオライブの名前があったり、芦田豊雄さんがプロデューサーだったりすると不思議な安心感があります。
時代の流れとともに現場は若い才能に託し、現場のポテンシャルを最大に発揮できるように基盤の構築に力を入れる。
芦田豊雄さんの仕事っぷりには美学を感じます。自分もキャリアと共にこういう仕事のしかたをしていきたいですね。


ダ・ニッキでは芦田豊雄さんとJAniCAの活動を応援します。