2008年3月最終回特集

今週は最終回ラッシュだったのですが、密林から続々と物欲アイテムが送られてくるもんだからチェックするのがすっかり遅れてしまいました。

シゴフミ

むー、最終回としては今ひとつ。
フミとミカが感情をぶつけあうところがありましたが、大河内一楼さんの実力としては黒田洋介さんほど巧くはないけど、倉田さんよりはやや巧いかなといった感じがしました。
黒田さんはレベルが違いすぎるので比べたらかわいそうなんですけどね。


シリーズ全体でみると、後半にかなりいい話が集中してました。チアキの話とかオッサンが幼女を連れ回す話とかよかったですよ。
でも、肝心のフミカの話はどうも不完全燃焼です。1クールアニメでは、あまり伏線張らない方がいいってことですよ。チアキシナリオみたいなのをたくさんこなした方が印象に残ったんじゃないでしょうか。
電撃15年祭の目玉としてメディアワークスから鳴り物入りではじまったこの作品。
相対的な評価では決して悪くはないと思いますが、監督が佐藤竜雄さん、副監督に桜美かつしさん、脚本に大河内一楼さん、各話のコンテ・演出に長井龍雪さん、木村真一郎さん、下田正美さん、鈴木行さんといった蒼々たるメンバーが参加していたわりには今ひとつだったような気がします。
J.C.STAFFの色が強すぎましたね。作画クオリティは間違いなくトップクラスなのですが、J.C.STAFFが作るとなぜか展開が微妙な作品になるんだよなぁ。

レンタルマギカ

2クール作品でした。
昨年10月に開始した当初は、正直微妙かなぁと思ったのですが、開始数話くらいで一気に評価が上がった作品でした。
開始当初は重くて暗い話ばかりでいくのかなと思ったら、コメディ要素が多分に含まれていて気楽にみていられました。日常に疲れて気分転換のためにアニメ見ているいるので、こういう作品はありがたいのですよ。
護くんとかもそうでしたが、川崎逸郎監督の作品はこういう雰囲気になることが多いです。


最終話にかけて、イベント消化的にマジメな話になってたのはしょうがないのかなぁ。
ずっとコメディばかりやっているわけにはいかんのでしょうか。

狼と香辛料

1クール作品でしたが、短い中でも緩急の付いた計画的なストーリー展開でした。
経済の勉強もできてよかったです。もちろん勉強する気がなくても十分楽しめます。
続編が見たくなるような作品でした。
黒田和也さんも前作はアレだったけど、今作は一貫して作画クオリティも維持していたので報われましたね。

ロザリオとバンパイア

最終回のコンテが福田道生さん。これはずるい。
GONZOってこういうこと普通にやっちゃうんだなぁ。恥ずかしくないのかなぁ。
最終話のコンテ・演出を監督自ら手がけるというのがアニメの暗黙の掟のようになっているようなのですが、この掟については私も納得。最終回は作品の評価を大きく左右するものなので監督が最後に責任をもって仕上げるのはいかにも潔いというか職人気質を感じさせるじゃありませんか。
その作品の評価を左右するような最終回のコンテを他の人に任せたらダメでしょう。いくら福田さんがゴタゴタした展開をスッキリさせるのが巧いからといっても、これはちょっとなぁ。
この作品は全体を通して作画クオリティのばらつきはあったけど、ストーリーの方は山口宏さんのおかげで地道に無理なくイベントを消化して進んでいたのですよ。公安委員会の登場も無理がなかったし。
最終回のコンテで福田さんに何をさせたかったのかよくわからん。
特にAパート開始すぐの湖畔のベンチで紫と胡夢のシーンで4回パンしたのはどういう意図があったんだろう。
「最終回くらいマジメにいこう」「よし、パンチラ無しにするぞ」ということで、福田さんにしたというのなら納得する。むしろ絶賛したい。

まとめ

最終回に向けて淡々と準備をしていった作品と、淡々と物語をすすめて最終回を迎えた作品に分けられるのかなぁ。
レンタルマギカシゴフミは一話完結ものだったので、淡々と物語をすすめていった方になるんだと思います。そういう作品で何らか最終回を用意しようと思えば、普段と違った展開になってなんか違和感が出るんでしょう。
「終わりよければすべてよし」言いますが、きれいにまとめようとして、普段と違うことをやって逆にこれまでの評価を落とす結果となった作品は数知れず。
レンタルマギカシゴフミはそこまでひどくはありませんよ。
かみちゅ!」とかスケッチブックなんかはその点よかったですね。次週も続くんじゃないかと思わせるような普段通りのテンポで最終回を迎えました。
みなみけ(無印)はおかわりがあるので普段通りに最終回だったけど、みなみけおかわりはどうなるんだろう。
普段と違うことやって変なことにならなければいいんだけど。