今週も喰霊-零-がおもしろかった

おー、喰霊ってOPちゃんと用意していたのか。


喰霊は最初のつかみがよかったんですよ。1クールの間、視聴者を毎週テレビの前に釘付けにするだけのものを最初の2話くらいに詰め込んだってことです。
日々アニメが生産されているわけですが、その目的は製作や制作に携わる人たちによって、金儲けであったり、自己表現だったりとさまざまかもしれないけど、共通して言えるのは、見てもらってなんぼなわけです。
というわけで、つかみは重要なのです。なるべく多くの人に見てもらうためには。
喰霊とらドラ!は今期のアニメでつかみは十分でした。
個人的にはこれにガンダム00も入れたい。黒田さんが久しぶりに本気で脚本書いてます。1期と2期では全然違います。
近年、大河内一楼さんと立場が逆転していたけど、ガンダム00の2期では、このまま行けばまた一歩黒田さんがリードするんじゃないかと。


喰霊の話だった。
キャストは、黄泉役の水原薫さんが声優さんとしての実績が少ない割には思ったよりもうまいので安心して見ていられます。
でも、今のままで通用するのは今回の作品だけですよ。次の作品でもこのままだったらちょっと厳しいかもしれません。さらなる一面をみせてくれることに期待。
神楽役の茅原実里さんは、みなみけの千秋やドルアーガのクーパなど、ここ最近はまり役が多かっただけにちょっとだけ戻ってしまったような気がします。
茅原さんの声質は粘度が高いのです。出だしの声は鈍い(マイルド)けど、そこから引きずるようにノビがある声じゃないですか。エンジンオイルで例えるなら15W-40くらいの粘度。
こういうタイプの声質は、千秋みたいな気だるいキャラがはまり役になります。クーパのような元気キャラにも適正があります。
喰霊の神楽は人見知りキャラですよね。人見知りキャラは自信の無さが声に現れるので、語尾が消え入るような発声がぴったりなのです。
エンジンオイルに例えるなら0W-30。振り絞るように声を出して、語尾が消え入る感じですよ。
茅原さんはそういう発声をするタイプの声優さんじゃないので、人見知りキャラは苦手なはずなのです。VVVのスミレとかしっくりきてなかったし。
井上麻里奈さんとかも粘度の高い声質なので、同じこと言えます。
逆に粘度の低い声質は、平野綾さんかなぁ。ソウルイーター、マカ役の小見川さんもこのタイプ。
ソウルイーターのマカは、ああいう強気キャラは実は小見川さんには向いてないのです。以前、インタビューで普通にしゃべってるのを聞いたのですが、本人はいたって物静かな方で、おそらく椿と役を変えるとちょうどいいんだろうなとか思いながら見てました。あ、名塚さんがダメという意味じゃないですよ。名塚さんは器用なのでどっちでもいけると思います。5W-40ですね。昔は15Wくらいだったけど、キャリアを重ねるごとに始動がよくなりました。


声質の粘度をオイルに例えるのなんか気に入った。
わからない人にはほんとピンとこない話でどうもすいません。