「テイルズオブジアビス」のツッコミどころ

何かとうちのニッキで話題にさせていただいているテイルズオブジアビスについてですが、おとといの記事にチラッと書いてしまったので、どこがアレなのかを具体的な説明を試みたいと思います。


テイルズは作画については問題ないです。サンライズだけあって毎回クオリティ高いです。声優さんも手堅いところを抑えているし個々のポテンシャルについては不満はありません。
不満を漏らしながらも毎回見ていることがその証左なのかもしれません。
1週間前のですが、7話の「孤立」で検証してみたいと思います。
途中に出てくるタイムテーブルは11月14日放送のMXのフォーマットです。
こんな感じです。(時間はアバウト)

まずは、いきなりアバンタイトル
主人公ルークのパーティーの行動付けのパターンがいつも行き当たりばったりなのですよ。
ルークにしか聞こえなかった「ザオ遺跡に来い」というアッシュの声だけを頼りに行動が決まるのです。普通に考えればそんな信憑性の低い情報。仮に信憑性が高いものだとしても罠である可能性もあるわけで、誰もそれを疑うことなく行動が決定します。前回でも拉致されたイオンを助けに行くときもそんな感じでした。
ここで唯一まともな反応を見せたのがロリっ子アニス。

なーんか「やっつけ」って感じ

これが普通の反応ですよ。だけど、遺跡に着いたら「よーし、行きましょう」と率先して中に入っていきました。


4:25くらいのところ。
小動物(ミュウ)がいきなり火炎放射。
*1

ルークが冷静に「熱いっつーの」と切り返してましてが、パーティーの味方に向けて火を噴いておいてそれだけですか。びっくりでした。
このシーンをどういう意図で差し込んだのか最後までわかりませんでした。


5:15から8:30くらいまでは戦闘シーンになります。
アッシュ!うしろうしろ!

こんなにすぐ後ろまで来ているのにどうしてアッシュは気づかない。


でも、このあとの戦闘シーンは、画は丁寧に作ってあり、動きもなめらか。ここはよかった。
よく動くんだけど、誰と誰が戦っているのかがわかりづらいですね。戦闘でも「やっつけ」って感じ。戦術もなく目の前の相手を攻撃している感じです。アッシュが途中から「調子に乗るんじゃねぇ」と突っ込んでくるところもなんか不自然。人数的に不利な状況でなぜ最初から戦闘に参加しないのか?なぜそのタイミングで参加だったのか?
戦闘の終盤にルークとアッシュの戦闘をもっていきたかったのだろうけど、だとしてももう少し自然な展開ができたんじゃないかと。
そして、そそくさと撤退をはじめる3人組。真横を通っていくのにあっさりスルーしてしまうルーク様ご一行。予定調和。
まぁこのへんはまだ許容できますけど。見てて気持ち悪さや違和感があるんだけど誤差の範囲です。


8:50あたりの崩落シーンでは、これまた不自然にナタリアのところに岩が落ちてきます。

そこをティアが助けての一言が、「大丈夫?ナタリア」なのですが、このシーンの意図は、ラルゴのおっさんに「ナタリア」というのを聞かせたかったためだけですよ。ナタリアの無事を確認するだけなら、ティアはナタリアに聞こえる程度に小声でしゃべれば十分なのですが、崩落で岩がドコドコ落っこちているところにドカドカと撤退をはじめているラルゴのおっさんに聞こえたというのはさすがに無理があるように思えます。ここの違和感は大きかったです。
ナタリアとラルゴのおっさんとの伏線をあそこで張っておきたかったのでしょうが、伏線を張るという目的のために強引な手段だった感は否めません。この作品はそういうの強引さが随所に見受けられます。アニスの言葉を借りるなら「やっつけ」って感じです。


12:15くらいから、ドロンジョ様ご一行とルークとの絡み。

アッシュと勘違いしたドロンジョ様が煙玉でトンズラしたあとに、ルークの仲間がすぐ後ろ。

このときの第一声が「おい、ルーク。どうしたんだよ」ですよ。もうびっくりしました。
そんなに近くにいて、派手にトンズラかましたあとだというのに気づかなかったのかと。


といった感じでツッコミどころが満載なのですが、この調子でBパートも書くとキリがなさそうなのでもうやめておきます。
予定調和はいいとしても、それにもっていく過程が行き当たりばったりのチープな展開。この感覚はコヨーテラグタイムショーを彷彿させます。
まいどアクロバティックな展開に「そりゃねーよ」と心でつぶやきながら、たまに声にも出しながら拝見しております。
あと、雪野五月さんのロリっ子をもっと出してください。毎回楽しみにしているのですが、なかなか出てきません。
あのロリっ子の設定もびっくりでしたけどね。あれにこそもっと伏線を張っておくべきだったと思うんですけど。