人類は衰退しました 読了
最近、移動時間が長くなったので、読書するようになりました。早いときは2日で1冊のペースで読んでます。
そんなところで、田中ロミオさんの「人類は衰退しました」既刊の5冊分読了しました。
- 作者: 田中ロミオ,山崎透
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2007/05/24
- メディア: 文庫
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よかったところ
やっぱりダイアログは抜群にうまいですね。凄まじいセンスです。
電車の中で読んでて、ニヤニヤしてました。変な人です。
・・すいません。別にニヤニヤして無くても変な人でした。
それとプロットもよく練られてます。第3巻を除いて1冊に2本のストーリーが構成されているのですが、ほぼほぼ一つのストーリーですっきり完結されています。
設定を引き継ぐことはあってもストーリーにまたがって伏線が引き継がれることはなかったと思います。
えろげの場合はルートに入ったらルートシナリオ間で相互にシナリオ干渉しないから、そのへんうまくやっているんじゃないかと、無理やりこじつけてみたり・・
ものたりなかったところ
この作品は、人間の登場人物の名前がいっさい出てきません。
名前を出せないためカギ括弧のセリフが誰がしゃべっているのかわからなくなって混同するときがしばしばありました。
注意深く集中して読む必要があります。
それとテンポはあまりよくないです。時間の経過に違和感を覚えることもしばしば。
あと、舞台描写が得意じゃないみたいです。わざとなのかもしれませんが、どういう環境でストーリーが展開されているのかを描写されることが少ないように感じました。
えろげの場合はテキストにビジュアルが付いてくるので、細かい描写が不要ということで、あまり必要とされていなかったスキルなのかも。
心理描写はうまいです。
まとめ
ストーリー:★★☆☆☆
プロット:★★★★☆
ダイアログ:★★★★★
表現力:★☆☆☆☆
個人的にはとても楽しめたのですが、他の人には積極的にはおすすめできないかなと。
ストーリーにちりばめられているパロディネタも、オタクリテラシーが低い人には厳しそうですね。