機龍警察/月村了衛

龍機兵(ドラグーン)という機甲兵装を装着したお巡りさんが、巨大な悪に立ち向かう近未来メカアクション。

機龍警察(ハヤカワ文庫JA)

機龍警察(ハヤカワ文庫JA)

歴戦をくぐり抜けた凄腕の傭兵と、元モスクワ市警と、元女テロリストというくせの強い三人が日本の警察に雇われて、他の警察組織に意地悪されながら、日本の警察を標的にするテロリストに立ち向かうというお話です。


作者の月村了衛さんといえば、アニメの脚本を多く手がける有名な脚本家さん。
代表作は天地無用!やエルハザードといったパイオニアLDCの全盛期作品を多く手がけました。
特徴的なところとしてはNoirやてなもんやボイジャーズなど、月村さんは犯罪組織や警察組織といったことを扱った作品が得意なようです。この機龍警察はまさにそれに乗っかった形になります。
ストーリー的にはNoirに近いものですが、Noirにあったちょっとした萌え要素もないので、かなり硬派です。たぶんこの作品がアニメ化されても自分は見ないんだろうなと思いながら読み進めてました。

月村さんはアニメの脚本家が本業なのでしょうが、最近のアニメ作品にはほとんど参加していません。
てなもんやボイジャーズが打ちきりになったのは、ネタがやばすぎて犯罪組織か警察組織に目を付けられたのが原因なんじゃないかと、変に想像してしまいましたよ。
月村さんが最近アニメ作品に参加しないのは、そうとうヤバイ事情があるんじゃないかと妄想してました(んなわけあるか)
月村さんはオリジナル作品の構成に高い実力を発揮する脚本家さんです。昨今はオリジナルのアニメ作品はリスクが高いということで、製作会社から避けられる傾向にあるようなので、月村さんの出番は少ないのでしょう。
そのうち、縁があればテレ東のアニメノチカラ枠で脚本やるかもしれません。


個人的にはてなもんやボイジャーズをしっかり完結するように作り直してもらいたい。変に打ち切りされちゃったけど、あれはいいものでした。バンダイビジュアルから出るのは難しそうですが、アニプレックスさんで続き作りませんかね?
もちろん新房監督で。